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■ラノベ「じゃないですよ」第5話(前篇)




こんにちは!




今回はうちのラノベの回です☆










「そんなの女の子の言うことじゃないですよ」
―ギャル系女子と出くわした無気力系男子―


   ■第5話(前篇):回る回らない




無味乾燥な学校生活を送っている幸尋

2年生になってクラスが変わり、
とある女の子が彼の前に現れます。


学校生活に波乱が?!








*「続きを読む」に第5話(前篇)
本文が入っています。









じゃないですよ

ラノベ「じゃないですよ」(略称)[15禁]
寂れた町に暮らす高●生のストーリー
謎の女の子に絡まれてドキドキ試練!

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■第5話:回る回らない





――2年生の春









「はい!わたし鳴川遥がやります!」



どんよりしたクラスの空気が突如破られた。




(けっ・・・仕切り屋め・・・)



幸尋は内心悪態をついた。



鳴川遥(なるかわ・はるか)を知ったのは、
この日が初めてだった。


彼はクラス替えで顔見知りさえもいなくなり、
新たな人間関係を作るのに途方に暮れていた。




彼女のような同級生は見たことが無かった。


クラス委員を決めるとき、立候補などいないものだ。
面倒事を取り仕切る役割のため、誰もなりたがらない。




ところが、彼女の立候補によってすぐにかたづいた。



幸尋の席はクラスの最も後ろで窓際だった。
それはクラスでのポジションのようで、皮肉に感じていた。


小さい頃からクジ運の悪さはなかなかのものだった。




鳴川は幸尋の席から廊下側に1列挟んで隣である。


それは中央列の最後尾で、全体を見渡せる位置でもあった。



突如宣言した彼女の声にクラスメイトが振り返った。
幸尋は彼女に視線が集中するのが分かった。




その光景にイヤなものを感じたが、
彼のカンはまったく当てにならない。






鳴川が委員長になってから、クラスでは何事も起こらず、
季節が移っていった。



幸尋は立候補の一件もすでに朧げになって、
変わり映えのしない日常に埋もれていった。






「幸尋くん、ちょっと手伝って!」




誘いの声に驚愕した。
しかも下の名前を呼ばれたのである。



「な、何でボクの名前知ってんだよ?!」



「名前ぐらい把握しているわ。私は委員長なのよ?」



彼女が腕組みして彼のすぐ傍まで来た。
その言葉に有無を言わせない迫力があった。





「さっさと来なさい」



委員長はそう言うなり、くるりと方向を変えて、
教室を出ていこうとした。




「ま、待てよ、委員長」



彼女の動きにつられて、後を追った。








――30分後





委員長について行くと、そこは印刷室だった。
クラスで配布するプリントが大量にあって、
幸尋は印刷と仕分けをやらされた。




「どうしようもない無気力男子って思ってたけど、
案外そうでもないのね」



不敵な笑みを浮かべて、幸尋を上から下に目で舐めた。
品定めされるように感じて、ぞわっとした。




「ぜんぜんちょっとじゃなかったな、委員長さんよ」



「何をこれぐらいで文句言ってんのよ」



語気を強めて言ったはずなのに、
委員長には効き目が無かった。



「それに役名で呼ぶのは止めなさい。
クラスメイトなんだから、名前で呼びなさいよ。」



「はぁ?何だよ・・・別にいいだろ・・・」


幸尋はバツが悪そうに視線を外した。
それに、女の子を名前で呼ぶなんて恥ずかしい。



「私の名前を覚えていないのね?
信じられないわね、まったく・・・」



「いっ!?ど、どうして分かった!?」



ゾッとした。ズバリ言い切ってしまうのが怖かった。








・・・その日から委員長にちょくちょく用事を
言い付けられるようになってしまった。



彼女の目をかい潜って帰るのはなかなか難しかった。







(委員長だからってイイ気になるなよ・・・
お前なんかの言うことなんか訊いてやらないからな!)



幸尋は心に誓った。













・・・数か月のうちに幸尋は
委員長の言い付けに慣れてしまった。












・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・







2年生になってから、幸尋の生活は激変していた。
学校では委員長の鳴川が現れて調子が狂った。



・・・そして、しばらくして家にはアカネが現れた。
彼女は済し崩しに居候するようになった。


学校でも家でも彼の調子は狂いっぱなしだった。






――そんなある日




「ちょっと送っていきなさいよ!」



(えぇ~)



またしても、委員長の言いつけだった。


幸尋は彼女に好意的ではなかった。
事あるごとにぶつぶつ文句を言った。


それなのに、彼女は離れるどころか、
何かと雑用を押し付けてくる。



委員長は不思議な女の子だった。


彼女と知り合ったからまだ数ヶ月なのに、
ずいぶん以前から知っているような気がする。



「あなた、ホントにダメね・・・暗くなっているのに、
女の子ひとり帰したら危険でしょ?」



(それ、女の子が言うかぁっ!?)



思わずムッとした。


むしろ一人で帰らせるほうが安全ではないか。
彼にとっては絶対にそうである。



「めんどくさい」


「文句言わないの。さっさとついて来なさい。
どうせ私の家なんて知らないんでしょ?」


帰り道のエスコートを言い付けられたにもかかわらず、
委員長の後をとぼとぼとついて行った。





「そういえば、あなたは高校から
こっちに来たって言ってたわね」



「そうだけど・・・」



その言葉に、どうにも越えられないものがある気がしてくる。
幸尋は改めて自分が違う土地の人間なのだと思った。



(・・・ボクは高校に通ってるだけの他の土地の人間か・・・)


(人付き合いが苦手だからこんなこと思うのか・・・)



委員長の背中を見ながら、彼は恨めしかった。


ふたりは対照的な性格だった。
委員長のほうはクラスでも社交的で誰とも仲がいい。
それには地元出身ということがあるのだろうか。


一方の幸尋はクラスで孤立していると言ってよかった。
あくまで本人は「孤高」であると言い訊かせた。
選んだ孤独は良い孤独であると。



「ねぇ、訊いてるの?」



「訊・い・て・るっ」


それにしても、内心違うことを考えている幸尋をよそに、
委員長は暮羽町のことをいろいろ語った。


その途中で、自宅の場所にも触れた。
駅前には東側と南側に伸びる商店街がある。
彼女の自宅は東側の商店街の奥にあるという。


その辺りについて、彼はよく知らなかった。
買い物に出てくる以外は、あまりうろうろしなかった。


彼の脳内地図に描かれているこの町はまだ貧相なままである。



東と南に伸びる商店街。


幸尋は南側の商店街のさらに南にある
スーパーにはよく買い物に来ていた。


スーパーと南側の商店街は道路で隔てられていて、
商店街まで足を伸ばす気にならなかった。





・・・ふたりは南側の商店街に入っていった。




「駅前といってもずいぶん寂れているでしょ」


「あぁ、末期的だね」


「言うわね」


幸尋が高校に入るまで暮らしていた町も田舎だったが、
ここよりは少し賑やかだった。


駅前というのは20年ほど前までは栄えていたという。
それが今では空き地や駐車場ばかり目立つ。


電車が駅に着いても出てくる人たちは、
ちらほらいる程度だった。


そんなものだから、駅から東と南に伸びる商店街は
ところどころしか開いていない。


商店街を南から東に歩くふたりは、
明かりが漏れる店に目を引かれた。



「このお肉屋さんのコロッケ美味しいのよ。
ちょっと味噌が入っていてクセになる味なの。」


「ほうほう・・・味噌ね・・・」


ちょっと寂しい商店街だったが、
開いている店にはそれなりに客が入っている。


八百屋、肉屋、薬局、弁当屋


そうした店から漏れる明かりがやさしく思える。
「末期的」と言ったことをちょっぴり訂正したくなった。




東側の商店街のなかにある細い道を奥に入った。


その先には住宅地が広がっていた。
そこは古くからあるようで、落ち着いた雰囲気が漂っていた。




委員長は地元を紹介したかったのだろう。


単純に道路の道筋だけを考えれば、
ショートカットできるはずだった。





「ここが私の家よ・・・」






立派な構えだった。
塀で囲まれていて、庭の奥にいくつか屋敷がある。


おそらく古くからある家なのだろう。




「ちょっと待ってなさい」



そういうと、幸尋は門前で少し待たされた。

しばらく背伸びをして庭を窺っていた。
少しだけ見える庭は苔が生した落ち着いたもので、
整えられた木々が見える。


右手のほうにはガレージがあって、
車が2台は入れる幅があり、倉庫も兼ねているようだった。


奥に見える屋敷からは明かりが漏れている。
玄関らしきところにはポォッと明かりがついている。
おそらく帰ってくる家族を待っているものだろう。



(・・・・・・・・・)


門前は緩やかな石造りの階段になっている。
幸尋は背伸びを止めて、石段にしゃがみ込んだ。


委員長は良家のお嬢さんだろうと思った。
家の立派さに幸尋は自分自身のことが淋しくなった。



・・・からからから・・・


おそらく玄関を開ける音だろう。
すぐに委員長が出てきた。



「はい、これ」


手渡されたのは折り詰めだった。
ずっしりとしていて何やらいい匂いがしてくる。


「もぉ・・・うれしそうな顔しないの」


「うくっ・・・」


顔に出したつもりはなかったが、
幸尋は手渡された瞬間に食べ物だと分かった。




「じゃ、じゃ・・・」



「うん、今日はありがと」





「ったく・・・ボクのこと何だと思ってるんだよ・・・」




「え?下僕。」




一切躊躇なかった。








(つづく)
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